手帳

手帳計画2010

以前書いたことのある手帳の話、あーしようこーしよう考えるのは実はほとんど「趣味」と言ってもいいかもしれないくらいなので、ちょっと書いてみます。

 
最初の手帳は社会人になる直前。地方から東京の会社に就職するので、ちょっと自分に気合を入れるために
ファイロファックスのシステム手帳を買った。確か「Sherwood」という黒いバインダーだったかな。
何でシステム手帳にしたのかは全然覚えていないけど、何となくかっこいい、ただそれだけだったと思う。
 
それでいざ新入社員として配属されてみると、歴史ある日本企業なせいか、社員はみんな会社でもらう
薄い綴じ手帳を使っていて、若いのにシステム手帳を持っているとちょっと浮いた感じだった。
上司からは一度、「別にいいんだけど、どうして会社の手帳をわざわざ使わないの?」とチクリと言われたことがある。
それでも全然気にせず、ウィークリータイプのリフィルを3年くらい使っていた。
 
入社3年目の頃。仕事も同時並行でたくさん抱えるようになり、やりくりが大変だなーと思っていたときに、
当時の新宿紀伊国屋のアドホック館に並んでいた「フランクリンシステム」というリフィルを目にして、
これだ、と思ってファイロファックスのバインダーに挟んで使ってみた。
これがフランクリンとの出会いでそれ以降毎年使うことになる。
 
一番大切な価値観から書き出し、人生のゴールを書き、それに向けての行動計画を書き、月計画、日計画に
落としていくというのが基本で、当時は「7つの習慣」のコヴィ社と合併前だったので、7つの習慣に基づく
ウィークリーコンパス、というのはなかったっけ。売っているのも新宿紀伊国屋だけだったし。
 
自分はあまり人生のゴールなんて考えないので、価値観だけはいつも書いてみてはいたけどゴールについてのリフィルは使わなかった。メインは月間計画を立てるのと、毎朝その日のタスクを書きだして優先順位をつけることに使っていた。
あとは1日見開き2ページなのでガンガンメモをしたり、手帳に書きながら考え事をする習慣がついた。
 
その後毎年リフィルのデザインを変えたり、日本未発売のリフィルにしたり、バインダーを少しずつ高いものにしたりして10年以上使ってきた。その間にフランクリンもロフトやハンズで売るようになったり、最近はちょっと勢いがない感じだけどずいぶんと広まったなあ。
 
それで本題の「今年の手帳」。
最近の問題意識として、フランクリンはデイリーページとマンスリーページがメインで、「1週間」という区切りは後から追加になったウィークリーコンパスというしおりみたいなもの程度で、1週間という区切りはあまり意識されていない。
でも最近の仕事のスピード感からいっても、進捗の振り返りを月1回やるのでは遅すぎる感じがしてきた。
自分の場合は自分に鞭をうたないとだらだらしてしまうので、年に12回の鞭よりは52回の鞭が必要だろうと。
結局システムは何でもよくて、やるかやらないかの問題だけな気がして、じゃあもう少し厳しくしようかと。
その点ではフランクリンでウィークリーリフィルも同時並行で試したけど、どっちつかずで結局デイリーがメインだった。
 
それに加えて、さすがにもうフランクリンもマンネリ化してきて、常にフランクリンのフォーマットが頭の中に入っているくらいの感覚になっていて、ちょっと気分を変えてみたいなーと。
そこで、今年は思い切ってフランクリンはやめて、ちょっとあこがれだったスマイソンのウィークリーリフィルで週の計画をたてて、日々のタスクはファイロファックスの1日1ページリフィルを使って、今までのような感じで毎日タスクの優先順位をつける。
日々のメモはスマイソンのノートを挟んでそこに書き込む。
マンスリーのカレンダーはウィークリーとかぶるので使いたくないけど、もう長年使っていてカレンダーが頭の中にないと忙しさを把握できない体質なので、デルフォニクスというブランドのマンスリーカレンダーを入れる。
これが私の手帳2010となりました。
 
日々のメモ、タスク管理、思考はアナログの手帳でやり、昨年末から仕事のノートや資料はevernoteで
会社PC、私物PC、iPhoneの全てで見ることができるようにした。
この使い分けがなかなか快適。アナログ手帳はペンと紙を使うと思考が進むというか、まあ本当に気分の問題だけなんだろうけどまあアナログなりの良さがあって、デジタルのノートは後で検索も楽だし再利用も可能ですごく便利。
アナログメモとデジタルメモは、どっちがいいということではなくこうやって1人が使い分ける方向にいくんじゃないだろうか。
 
しかし、スマイソンはすごくいいです。ものすごーく高いけど。
何というか洗練されているというか無駄がないけどちょっとしゃれっ気はある感じ。
あの「ボンドストリート・ブルー」と呼ばれる淡いブルーのの紙を見るだけで何か書こうという気になる。
まあそんなことでその気になっていろいろ書くなら投資の価値はあるだろう。
 
ただし、半月にして早くも副作用が。
あまりに書き心地がいいのでメモは万年筆で書きたくなってしまい、Pelikan スーベレーンM405を買ってしまったこと。
(スケジュール欄は消せるように、パイロットのフリクション・ボールを使ってます)
今まで万年筆の深い世界に入るのを避けるために、会社では方眼ノートに書くときにLAMYのサファリという
プラスチックのお手軽万年筆を使い、手帳にはモンブランのボールペンを使っていたんだけど、とうとうぬかるみの世界に足を踏み入れてしまいました。
スマイソンのブルーの紙に、ブルーブラックの万年筆というのはしばらく続きそうです。
 
でも万年筆の世界は怖いなー。多分もう少し違う書き心地を求めて、また買っちゃうのかな。

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ウィークリープランニング・1年=52週間

2007年も早いもので残り2週間になった。今年も1年を振り返り、1月に考えた「今年の目標」に対して何がどこまでできたのかと、ちょっと考える季節だ。
自分の場合はあまり先のことまで考えない性格のせいか、年間計画みたいなものはあまり立てたことがない。
普段は「フランクリン・プランナー」を使って、こんな感じで行動計画のようなものを立てていく。まず基本的に自分の中で仕事・プライベート関係なく、何を優先するのかという順位付けをする。これは何年かに一度見返すようなもの。何はさておき家族は全てに優先、みたいな感じで。
でそれがベースにあって、次に毎月の行動計画を立てる。月の最初にその月に何をどこまでやるかをリストアップする。それを具体的にデイリーのページに To doリストにして落とし込んでいくという感じだ。

月計画→デイリー計画という「チャンクダウン」の作業の中で、自分の中で今ひとつ中途半端なのが「週」単位の計画だ。一応フランクリンプランナーには「ウィークリーコンパス」というのがあって、しおりの中に挟んで毎日目に入るようになっている。ただ、これは元々できあがってきたフランクリンシステムの中に、「7つの習慣」を扱っていた他社との合併に伴って「7つの習慣」のレビューを週ごとにやる、というのが後付けで入ってきたものなので、どうしても「とってつけたような」感じだ。一応ユーザーズガイドには、「週ごとに計画を立てるのがいい」などと書いてあるが、システムはそうなっていない。

そして、最近感じるのは、月ごとよりも週ごとの方が、行動計画や目標管理をしやすいんじゃないか、ということだ。会社のリズムというのは月に1度の会議がけっこう多いことからもわかるように、基本的に月単位でリズムができている。一方自分個人は日々のTo doリストで管理をして、日々のもろもろのことに追われている。週単位はその中間だ。

1.週単位で管理することのメリット

1) 適度な「遊び」があり、遅れたときに挽回しやすい
基本的に計画は時としてずれ込むものだ。それを挽回してスケジュールにのせていくには、週を単位にするのがちょうどよい。
月だと取り返しがつかないところまで遅れるし、逆に余裕ができたときも前倒しで計画を立てることができる。

2)自分のノルマを設定しやすい
「週○回、××をやる」という感じで自分に対する約束事を作るのには週単位がいいようだ。
1度できなくても数日間挽回のチャンスがある。これが1ヶ月あると 長すぎる。自分の場合は、今「週に2回、スポーツクラブに行く」、「週に2回ブログを更新する」、「週に英単語をテキスト20ユニット分覚える」の3つがノルマで、何とか予定通り進んでいる。

3)日曜日の夜にゆっくり作戦を立てられる
前の週のレビューをして、翌週何をするか。これを日曜の夜にリラックスして考えることが出来る。

2.デメリット

1)サイクルが短いので、追い立てられている感じがする
月単位でリズムができると、何となくゆっくりする週があったりするものだが、そうしたゆとり感はなくなるだろう。もっともその後でよりひどい目にあうことを防ぐことになるんだろうけど。

2)デイリーの計画にきちんと落とし込まないと毎週To doリストにのったままどんどん先送りされる。
結局人間というのははさぼるものなので、きっちりと毎日のアクションリストに落とし込むことは必要だろう。それを管理し、コントロールするのが週単位の管理ということになる。

ということで、今後は週単位のレビューにもう少し力を入れたいと思う。週のプランをきっちり立てて、それをデイリーのプランに落とし、1週間の中で修正して追いついていく。そんなイメージだろうか。
発想の転換として、1年=12ヶ月ではなく、1年=52週という意識を持ちたい。
そういえば海外の手帳には必ず第○○週、って書いてあるなあ。今までは意味ないと思っていたけど、欧米の人の行動単位は週なんだろうか。自分の会社にいる外国人が、金曜日の午後になると子供のようにウキウキしているのはその表れかも。

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