携帯電話
そろそろ今使っている携帯電話も2年になったので、新しい機種にしようかな、と思って携帯売場を真剣に覗いてみた。
家電量販店の携帯売場に行くと、ドコモのコーナーに人だかりが。最近ニュースではソフトバンクへの移行が圧倒的でドコモは流出が続いているとあったが、ちょうど春モデルの発売時期のせいか、ずいぶん人が多かった。ソフトバンクはあまりいなかったかな。auは全くいなかった。
自分はauなんだけど、しばらく見ないうちに料金体系はすっかり変わってしまい、もう訳がわからない。一方で電話機本体はそんなに進化はしていない印象だ。
1.携帯電話機本体
(1)基本機能
携帯で完全に定着した機能というと、①電話=当たり前か。 ②メール ③インターネット あたりだろうか。意外なところでは ④時計 かもしれない。
その他の機能は、新機能として追加されてはあまり定着せずにまた次の機能に移る、という繰り返しのように思う。
(2)プラスαの機能
①ゲーム:これは任天堂DSのような専門機にはやはりかなわない。電車でおじさんが単純なゲームをやっていたりするが、当初狙っていたような若者への拡がりは見られない。
②カメラ:一時は高画素数化を競っていたが、デジカメの高画素数化と比較すると早くも天井のようだ。最近は新機種でも200~300万画素が普通のようだ。まあ携帯で撮った写真は携帯でしか見ないということか。
③地図・ナビ:これも一時はいろいろなサービスがあったが、最近の携帯ではそれほど重視されていないように思う。これは代替品がないし、便利だと思うけどなあ。
④ミュージック・プレイヤー:auが先行して力を入れたが、やはりi-podにはかなわない。i-phoneが出たら状況は一変するのかな。
⑤おさいふケータイ:クレジットカード会社も注目して参入したのが携帯を使った少額決済機能だ。でもそれほど使っているシーンは見かけない。日本人が少額決済にクレジットカードを使わないのは、手間がかかるというよりは現金決済をしたいからだと思うので、あまり広まらないのは当然だと思う。
そして最近各社が力を入れている機能は
⑥TV:やはり日本人はTV好きということか。朝の電車でワイドショーを見ている会社員が増えてきた。
⑦PC機能、PDA機能:各社模索しているのがPC化だ。ソフトバンクから今度横開きの「インターネット携帯」が出るが(孫さんの提案によるデザインとのこと)、今後PCの機能をいかに携帯に移行していくかは1つの方向だろう。Brackberryのような形に進んでいくのだろうか。
こうした状況で今後の方向性はこのような感じだろう。
A: さらに新たな機能の模索: これはちょっと見当がつかない。もう出尽くした感があり、想像できるのはPC化くらい。
B: 今あるプラスα機能の高性能化: まずはTVの高画質化競争かな。
C: 基本性能の強化: 新機能、高性能化は一段落させて、軽量、薄型、小型、長時間バッテリーなどといった基本性能を強化する方向もあるだろう。最近やたらと薄い携帯が増えたように。
2.サービス面
携帯電話本体の方向性はまあわかりやすいが、一方でさっぱりわからないのが料金体系だ。携帯の料金というと、ソフトバンクが次々と低料金プランを打ち出して新規顧客を獲得しているが、携帯の料金は3つにわけられる。
①通話料金: 同一キャリア同士は通話料無料、親子は無料、みたいにここにフォーカスして競争が展開されている。
②データ料金: メール代金は通話料金同様、様々なプランで低価格競争が進んでいるが、ウェブなどのパケット料金はあまり低価格化は進んでいない。ここは利益を確保する源泉なのだろう。
③電話機本体: 最近大きく変わったのがここだ。ここを計算に入れないといったいどこの会社が安いのか、比較もできない。
そして携帯料金をわかりにくくしているのは、このそれぞれについて ①通話料=定額料金を越える部分はいくらになるのか? ②データ料金=ウェブのパケットはどれ位使ったらいくらになるのか? ③電話機本体=要するに結局いくらなのか? というようにユーザーから見えにくい部分があるからだろう。
ユーザーが携帯キャリアを選ぶにあたっては、自分の使い方から考えるとどのような組み合わせが得なのかを考えるとともに、月々の支払いを抑えるのか、トータルコストを抑えるのか、最初の出費を抑えるのかを選択する必要がある。
A: ドコモ: 電話機本体の価格は最新機種で5万円、2年分割にすると月々2100円くらいだ。パケットの料金は比較的お得なので、パケットをたくさん使う人には良いのかな。
B: au: 電話機本体の価格は最新機種で4万円くらい。従来通りここから割引があって、店頭価格は2万円くらいだろうか。電話機本体は安いので、高性能の電話機を使いたい人には良いかもしれない。もっともメーカーからの納入価格は3キャリアの中で一番安いという記事を読んだことがあるが、今ひとつ魅力のある電話機がないのはそのせいかもしれない。
C: ソフトバンク: 電話機本体は8万円くらい。ただしこれを分割にして、月々2000円の「割引(あくまで通話料の割引で、本体の奨励金ではない?)」があるので、2年分割で月々1200円くらい。ソフトバンクといえば何といってもホワイトプラン=980円と、ソフトバンク同士は1時~21時まで通話無料、メールはいつでも無料、という低価格で人気だ。ただ、他キャリアへの通話は結構高い。あとパケット料金も決して安くない。従って、自分の使い方は無料の範囲内にどれだけ収まり、どれくらい基本料から飛び出るのかを事前にシミュレーションした方が良い。
自分の場合はauからソフトバンクに乗り換えようかな、と思って店を覗いてみたのだが、ソフトバンク=低料金とは一概にいえないということだ。まず基本料金をどのプランにするか。次にそこから自分の使い方だといくら飛び出るのか、次にパケット料金はいくらくらいになるのか。最後に本体価格の月割り部分をたして、トータルとしていくらになりそうなのかを考えなければならない。
そういえば、ソフトバンクの料金プランは、ホワイトプランの他にゴールドプラン、ブループラン、オレンジプランとあるけど、なぜこれらの色が選ばれて、いったい何が違うのか不思議に思っていたら、ブループランは対ドコモ、オレンジプランは対auを狙った(似ているけどちょっと得)プランだそうだ。なるほど、ドコモは青でauはオレンジだけど、ストレートだなー。
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