首相と女将の記者会見
昨日、興味深い記者会見のニュースが2件あった。
1.福田首相:世界同時株安に関し、日本の対応を問われて:
「現状を冷静に把握することが大切だ。他のアジアの国も大幅に下げている。気がかりだが大元は米国の問題。米国の対応についてどのように(マーケットが)受け止めているかの表れだろう。」
日本のことを聞かれているのに、全く答えになっていない。米国が株安に連鎖して(かどうかはわからないが)日本の株安について聞かれているのに・・・。「どう考えるか?」「冷静に考えるのが大切」では会話になっていない。後半部分も当たり前の話なので、何を聞かれてもこのように答えるように事務方から言われているのだろう。
昨日は日本のマーケットは3.9%ダウン、年初から2000円のダウンになるが、あくまでこれが日本の経済情勢と関係なく、米国の景気の影響を受けているのであれば、その旨を強いメッセージとして発信するのが政府の役割ではないだろうか?ニュースでは株価下支えのためにゆうちょ、かんぽのPKO(Price Keeping Operation)が行われているのではないか、とも伝えられている。つまり国民から集めた金で株を買い、株価を上げているということだ。もしそうだとすると、もうこの2社は民営化した1事業体なのだから、10年前のように政府の意思で自由に運用することはできないんじゃないだろうか。そのような小手先のオペレーションではなく、もう少し大きな視点、メッセージを政府には発信してほしい。
それにしても心配なのは福田首相のコメントだ。もうやけくそか?
2.船場吉兆の女将:新社長就任にあたって:
「船場吉兆の火を消したくなかった。頑張っているので応援してください、と父に手を合わせている」
以前問題になったときの記者会見で、長男の取締役に隣からごちゃごちゃ言っていたあの人だ。「父に申し訳ない」と涙を流していたが、この人の頭の中は父しかいないのだろう。謝るべきは信頼を裏切られたお客さんなのに。
そして昨日の記者会見。会見の冒頭には、もちろん一連の問題への謝罪があったが、やはり彼女が関心を持っているのは、船場吉兆の「火」。そして「父」。あいかわらずお客さんのことは2の次のようだ。こうした人がトップにいる以上、船場吉兆は何もかわらないだろう。
ということで記者会見2件。メッセージというのは本当に大切だし、記者会見は後から訂正が効かない分、よーく考えて対処しなければならない。
ところで余談だが、ここのところ自分の書いたブログの記事が、2件たてつづけに半分から後ろがなぜか消えてしまっている、ということが起きた。1件はまあいいか、と思って削除したけど、同じようなことが続いたので2件目は書き足して再アップしてみた。まあ何かの不具合なんだろうけど、2件とも某T社のことを書いたものだったのは、偶然の出来事なんだろう・・・
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