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食品の偽装問題

懐かしいところでは雪印、今年に入ってからミートホープ、白い恋人、赤福、崎陽軒、マクドナルド、そして昨日のローソン・・・・食品に関する消費期限や産地情報の偽装に関する問題が続出している。内部告発が続いているのか、それとも隠し切れないと判断した経営者が報道される前に告白したのか、いろいろケースはあるだろう。

ここのところ見られる偽装問題は、2つの観点から報道されている。

1.会社の体質の問題

雪印では社長が「俺は寝ていないんだ」と言い、ミートホープでは薄ら笑いを浮かべて「担当者がやったんだろう」としらをきる。やはり問題を起こす会社の人はどこか変だ。自分の会社の中の妄想の世界と、外の現実の世界がごちゃごちゃになっているような。これらの会社のように目先の利益を追求するあまり偽装が日常化したというのが1つのパターン。もう1つは小さな個人商店が体制が、体質はそのままで大きくなってしまったパターン。白い恋人、赤福はこれにあたる。白い恋人の社長は、記者会見でも「まず従業員を救いたい」「従業員は皆この困難に耐えてがんばっているんです」と身内の話ばかりしていた。

2.フランチャイズ制の問題

一方マクドナルド、ローソンはフランチャイズ制の問題という捉え方をされている。つまり問題を起こしたのは指導に従わない加盟店だ、というスタンスだ。しかしマクドナルドは今労使問題でトラブルがあるように、利益追求に対する締め付けは相当なものがありそうだし、ローソンだって本社から加盟店の指導は厳しいんじゃないかな。ローソンは新浪社長も会見に出てこないで、「事件を起こした店を営業停止」なんて言っているけど、それで許されるんだろうか。

3.問題の根底にあるのは

そして、食品偽装の問題では日本の消費者が表示をそのまま鵜呑みにするのも問題という人もいるが、それはわかんないんだから仕方ないんじゃないだろうか。

それよりも、1度決めたルールでも運用はゆるく、あいまいにするという日本人の特性が背景にあるんじゃないだろうか。日本にはグレーゾーン金利とかギャンブル、風俗などルール上明らかにおかしいものがきちんと存在できるように法の隙間が設定されている。何か問題が起きると、どこか1つの会社を取り上げて、皆気をつけろよと「一罰百戒」をする。なので、食品偽装問題を見ていても、「まあどこもこうなんだろうなあ」とか、「変な社員に内部告発されてついていないなあ」と思っているビジネスマンは多いんじゃないだろうか。

そうではなく、悪いものは全て罰して、欧米のように「百罰百戒」にしなければ、もう社会のモラルを維持することはできなくなってきているように思う。

また、そういう会社のものは徹底的に買わなければいいんだけど、白い恋人は発売再開後売り切れ店が続出しているとのこと。まあおいしいからなあ・・・

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