トップページ | IHI問題は何が問題か »

新聞とスポンサー

10月1日付日経新聞に、日経広告研究所による2006年度の有力企業の広告費ランキングが載っている。

順位(前年)  企業名   広告宣伝費(億円) 伸び率

1(1)    トヨタ自動車        1,054                  2.3

2(2)    松下電器産業     831                  4.8

3(3)    ホンダ           816                  8.5

4(5)    ソフトバンクモバイル 627                18.2

5(4)    花王           560                -0.9

6(-)          イトーヨーカ堂      506                 -

7(6)    日産自動車       481                1.7

8(13)   KDDI          450                 39.8

9(14)   シャープ        421                 41.5

10(9)   サントリー       378                  9.4

2006年は携帯電話のナンバー・ポータビリティ導入があり、携帯電話会社の大幅な伸びが目立っている。NTTドコモは見当たないけど・・・この露出の差が勝負の分かれ目だったのかも。逆に一昨年であれば上位を占めたであろう消費者金融が見当たらないのは一連のスキャンダルによるCM自粛の影響でしょうかね。

しかし自動車業界はものすごい広告宣伝費だな・・・確かに最近テレビを見ていると決算期のせいかトヨタの車のCMばっかりやっているような気がする。松下電器は例の「古いストーブを探しています!」の企業イメージアップとしか思えないリコールCMも入っているのでしょう。どうも本気で探しているようには思えないでしょう、あの計算され尽くした固定画面のCMは。

このリストを見ていてふっと思ったんだけど、どの企業もいわゆる「優良企業」のような気がしません?ビジネス誌でも優れた経営としてよく記事になる会社ばかりだし、新聞でもあまりネガティブなことは書かれていないような気が・・・・

まあ今の日本にスポンサーの悪いことを書くマスコミがどこにいるでしょうかね??例えばトヨタでいうと、ここ数年でリコールが数倍の規模になっている、とか、開発現場には下請け企業からの「応援部隊」が多数送り込まれているとか。生産台数世界一と言っているが「実質販売台数」はどうなんだ、とか。レクサスは本当は何台売れているんだろうとか。クラウン買っていた人がレクサスを買っているだけじゃないのか、とか。そういえば北米トヨタの社長秘書が200億円以上の賠償を請求したセクハラ問題は最初記事になった後どうなったんだろう(ちなみに米国ではトヨタ不買運動になったようだが)とか。もっと言うと谷亮子(トヨタ所属)はそんなに国民全員が応援しているのか、本当にママでも金を取って欲しいと皆思っているのか・・・とかとか。

この記事を読んでいると、日経新聞が「このお客様の悪いことは書けませんので!」と宣言しているような気がしてきます。これらの会社の記事を読むときはバイアスがかかっているものと思って構えて読んだ方が良さそうだ。

|

トップページ | IHI問題は何が問題か »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新聞とスポンサー:

トップページ | IHI問題は何が問題か »