手帳術の季節がやってきた
先週の日経アソシエが決定版「手帳活用術」というタイトルで特集を組んだ。昨年の同じ号も全く同じタイトル。そう、今年も手帳術の季節がやってきた。手帳好きとしては本屋をのぞく度に買ってしまう。自分なりの手帳の使い方もだいたい確立しているし、どの本を読んでも別に目新しいことは書いていないんだけどなあ。
ここ数年、手帳売り場が賑わっている。昔は会社員は皆自分の会社の手帳を使っていたが、最近は経費節減で顧客向けに限定するようになったことも一因だろう。また、今日のニュースにもあったが万年筆の売り上げも伸びているとのこと。PCがますます進化し、携帯でWEBを見るのも当たり前になる一方で、PDAはほぼ消滅し、アナログな手帳が復活している。デジタルならなんでもいい、というわけではなく、使いやすいものだけが生き残っている、というところだろうか。
手帳のメリットは、まず一覧性。なんとなくぱらぱらとめくって過去のメモを確認したり、ふとしたことを思い出したり、といったことはデジタルにはできないだろう。そして機動性。開いて書けばいいので当然のこと。そして最近言われるのは、手書きのメリット、つまり手で書くと記憶に残るとか、魂がこもっている感じがするというやつだ。最近よくある「夢実現系」の手帳はこれだ。「目標、夢を手書きで書くことが、夢実現の第一歩だ」みたいな。 あとは趣味性の高さだろうか。システム手帳はいろいろな材質のバインダーがあり、リフィルも様々なものが市販されている。それを書くペンにいたっては何万円もする代物まである。(実際私もモンブランの○万円のペンを愛用・・・)男心をくすぐるアイテムがたくさん。
一方デジタルのメリットはまず携帯性。メモリに入る限り何十年分のメモでも常に携帯できる。次に検索性。キーワードを入れればすぐに検索できる。手帳だとそうはいかない。最後に加工の容易さだろうか。テキストで保存しておけばいつでもワードに貼り付けたりして活用するのが簡単だ。
私の場合は、社会人になったときからシステム手帳を使っている。新人の春、上司に「別にいいんだけど、何で会社の手帳を使わないのか?」と問い詰められたものだ。最近ではよく見かけるようになったフランクリンシステムを使い始めて12年ほどになる。だいたい手帳の使い方ももう固まっているが、最近のテーマは手帳とPCのリンクだ。まずはPC→手帳。これは必要なデータ、資料を紙に出力して手帳に貼り付けるという感じで昔からやっている。問題はこの逆で手帳→PCの発展だ。手帳に書き留めたことで残しておきたいものはPCに入れて検索可能にしておく、ということができれば良いと思うが、どうも面倒だ。これからやってみようと思っているのは、よく手帳を開いて方眼のページに図解しながら物事を考えるのだが、これをPCでできないかということ。これができると日をまたがっても前に考えた記録から思考をスタートできる。試しにMind managerというマインドマップのソフトをPCに入れてみたので試してみるつもり。
基本的にはこれからも手帳派だと思うが、PCを手帳並みに持ち歩いて並行して使うことで、PCの持つ能力をもっと活用できないかな??
その第一歩ということでモバイルに適したLet's noteを買ってしまった。いやー、手帳だけでなくデジタルものも趣味性が高くて男心をくすぐるということか。
| 固定リンク
« 会社は誰のものか? | トップページ | NOVA »
「ビジネス」カテゴリの記事
- スターバックスVIAのマーケティング(2010.05.14)
- 王将の新人研修は自己啓発セミナーか?(2010.04.14)
- JAL(2010.01.26)
- カブドットコム証券の企業文化(2009.08.06)
- 日本の新聞のビジネスモデル(2009.06.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント